実践の空海

「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」
— この世界がなくならないかぎり、すべての命がなくならないかぎり、涅槃のように幸せにならないかぎり、私の万民救済の願いは続くのです。–

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日本史上最大の天才、空海の精神を学びに高野山を訪問しました。
空海は遣唐使として唐に渡り、密教の第七祖、恵果から阿闍梨を受け、帰国後、高野山を拠点に日本における密教、真言宗を確立しました。
それまでの仏教(顕教)では、人は輪廻を繰り返しながら修行をし最終的には悟りを開くとされていましたが、密教では「即身成仏」この世で悟りを開き,仏になれる、そしてそのご利益に預かる、という精神を説いています。
身体、言葉、心の3つの要素は仏教において日常生活を構成しているとされています。煩悩の世界ではこれが「身業」、「口業」、「意業」の原因としています。
煩悩から解き放たれると、この「身」、「口」、「意」の三要素を「三密」とし、仏さまの悟りの活動と同様になります。
この「三業」と「三密」が一致することで、私達は仏さまと同様の悟り、すなわち即身成仏ができるということです。
金剛寺
空海は僧でありながら偉大な事業家でもありました。治水工事や日本最初の民間学校を作り、理論や教えだけではなく、実践をとても大切にしていました。
知識や理論は有るにこしたことはありませんが、それは実践ための仮説を作るための材料にならなければ、なんの価値も生みませんね。
今回は僧坊というお坊さん達が修業するために寝泊まりする施設に宿泊し、精進料理をいただきました。
空海の精神を学ぶ素晴らしい機会でした。またいつか学びに帰りたいですね。
僧坊

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