傷が塞がるとき、体は何を材料にしているのか
長い航海に出た帆船の記録に、繰り返し現れる症状があります。 歯ぐきが腫れて出血する。 皮膚に点のような出血が浮かぶ。 新しい傷が、いつまでも治らない。 壊血病 (scurvy) です。 ヒトは、ほとんどの動物と違って、ビ … 続きを読む
長い航海に出た帆船の記録に、繰り返し現れる症状があります。 歯ぐきが腫れて出血する。 皮膚に点のような出血が浮かぶ。 新しい傷が、いつまでも治らない。 壊血病 (scurvy) です。 ヒトは、ほとんどの動物と違って、ビ … 続きを読む
私がアメリカで暮らしていたころ、ピーナッツバターは、どの家の棚にもありました。 朝のトースト、子どものサンドイッチ、スプーンですくってそのまま。 食べものというより、生活の背景のような存在でした。 その同じ国で、2000 … 続きを読む
ケトン体は、大人が糖質を減らしたときに現れるもの。 そう説明されることの多い物質です。 断食。糖質制限。長い時間の運動。 どれも、いつもの燃料が足りなくなったあとに、控えとして出てくる場面です。 けれど、何かを減らしたわ … 続きを読む
離乳食について聞かれるとき、質問はたいてい二つです。 いつから始めるか。 1日に何回にするか。 どちらも、始め方をたずねる問いです。 けれど、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が離乳をどう定義しているかを読むと、順番 … 続きを読む
8月の昼、冷蔵庫を開けて、また閉める ―― そんな日が続きます。 手が伸びるのは、冷たいものばかり。 昨日の夕方までおいしそうに感じられた肉の脂のにおいが、いまはどこか重たい。 夏に食欲が落ちると、たいていは胃のせいにさ … 続きを読む
「妊娠中にケトン体が出ているのは、心配なことなのでしょうか」 この問いの背後には、ケトン体という言葉と、糖尿病の危険な状態とが結びついた理解があります。 けれど、妊娠後期の女性の血液を測ると、そこにはたいていケトン体が上 … 続きを読む
土曜の夜、私は遅くまで起きていました。 日曜は昼近くに起きて、朝食は抜きました。 その日はじめて何かを口に入れたのは、午後になってからです。 そのぶん夕食も遅くなり、寝る直前まで食べていました。 月曜の朝、体が重い。 海 … 続きを読む
時差のある国から帰ってきた翌朝、外がまだ暗いうちに目が覚めました。 時計は3時を指しています。 眠気もありません。 向こうは、いまが朝の時間帯です。 私の体は、まだ向こうの時刻で動いていました。 数日たてば、目が覚める時 … 続きを読む
前回、体温の話をしました。 起きているあいだ、私たちの体は、核心の温度を、わずか0.4℃ほどの帯の中に守り続けている。 外がどれほど揺れても、内側は動かさない ―― それが、体温調節でした。 では、眠るとき、その体は、何 … 続きを読む
ひとつの分子について、これほど正反対のことが語られている例も、そう多くはないと思います。 一方には、がんにも、ウイルスにも、炎症にも効く可能性がある、と紹介する記事があります。 もう一方には、まったく効かないことで決着し … 続きを読む