「朝食」⇔ “breakfast” ―― 肝臓は、光ではなく最初の一口で時刻を合わせる

土曜の夜、遅くまで起きていて、日付が変わってから何かを食べます。 日曜は昼近くに起き、朝食を抜き、また夜に寄せて食べる。 月曜の朝、体が重い。 どこへも行っていないのに、時差ぼけの朝によく似ています。 飛行機には乗ってい … 続きを読む

「およそ」⇔ “circa” ―― 一日が19時間だった地球と、体の時計

長い飛行機から降りた翌朝、外がまだ暗いうちに目が覚めます。 時計は3時を指している。 眠気もない。 体のほうは、置いてきたはずの土地の時間で、まだ回っています。 数日たてば、それは消えます。 消えるのは、ずれです。 体の … 続きを読む

足を温めると眠くなるのは、なぜか

前回、体温の話をしました。 起きているあいだ、私たちの体は、核心の温度を、わずか0.4℃ほどの帯の中に守り続けている。 外がどれほど揺れても、内側は動かさない ―― それが、体温調節でした。 では、眠るとき、その体は、何 … 続きを読む

イベルメクチンと濃度の壁 ―― 「何にでも効きそう」に見える分子の読み方

ひとつの分子について、これほど正反対のことが語られている例も、そう多くはないと思います。 一方には、がんにも、ウイルスにも、炎症にも効く可能性がある、と紹介する記事があります。 もう一方には、まったく効かないことで決着し … 続きを読む

机の上のスマホが、私と、あなたに、していること

先日、家族で、ある食事に招かれました。 その席では、誰も、スマートフォンを、テーブルに出しませんでした。 みんなが、目の前の人に、心を向けている。 それだけの、ゆたかな時間でした。 家に帰ってから、気づいたのです。 その … 続きを読む

繊維がなければ、腸内細菌は飢えるのか ── 氷河期の祖先が示す、もう一つの答え

腸内細菌の話は、たいてい「善玉菌を増やしましょう」で終わってしまいます。 でも、その一段下で起きている現象のほうが、はるかに重いのです。 ある世代で失われた菌は、次の世代には「そもそも受け継がれない」。 私たちが今日食べ … 続きを読む

「発生」⇔ “accrue” ―― お金は、払う前から育っている

月末、帳簿を閉じるときのことです。 試算表のなかに、見慣れているのに、あらためて考えると不思議な一行があります。 未収利息。 まだ受け取っていない利息を、資産として記録する。 現金は一円も動いていないのに、そこにはお金が … 続きを読む

1995年、糖尿病が「減った」一年 ―― グラフの谷が教えてくれること

米国の糖尿病の推移を描いた、有名なグラフがあります。 1958年から2015年まで、糖尿病と診断された人の数と割合が、右肩上がりに伸びていく一枚です。 坂道は、見ているこちらが少し苦しくなるほど、休みなく上っていきます。 … 続きを読む