琵琶湖100キロウォークを終えて:3人の神の化身との出会い


琵琶湖100キロウォークに参加し、完歩しました。

「完歩する」ことだけを決めて参加しましたが、 事務局から届いた 参加票が入っている袋も開封せずに前の晩に滋賀県入りしました。 これは、一つ失敗で、その中にはできるだけ苦しまないで完歩できるための情報がキラ星のように書いてありました。

ジムでの筋トレは週2でキッチリやっていましたが、生理学的にその筋肉は全く役に立たないこともわかっていました。それでも、全く運動してない人よりはちゃんと歩けるんじゃないか?のような自負はありました。

前の晩は僕を誘ってくれた滋賀の加藤さんとお刺身とモツ煮で軽く前夜祭を行い、22時半には解散して翌朝に備えました。その日の晩は緊張で眠りは浅かったです。新しいことに常に挑戦する時に味わえるこのドキドキ感、いつになっても持っていたいですね。

予報だった雨も上がり、軽快な足取りで10時に長浜をスタートしました。

約2時間半ぐらい歩いた10キロメートル地点で、この大会の厳しさを初めて実感しました。まだ10%しか歩いてないにも関わらず、下半身の疲労を強く感じていました。

そのうち雨が降り出し、布製のジャージを着てましたので、雨カッパを着ていても、下半身は靴まで濡れた状態で歩きます。

32キロメートル地点の第一チェックポイントに到達して腰を下ろした時は下半身はがちがち、特に土ふまずとふくらはぎの痛みがありました。

このくらいの痛みだけだったら、耐えれないことはない、完歩は可能だろうと思っていました。ところが痛みが激しくなってくると精神が削りとられます。体力と精神は表裏一体であることを身をもって体験しました。

41キロメートルのエイド地点を超えたあたりから、痛みがさらにひどくなり、30分に一回は休みを取っていましたが、とうとう動けなくなりました。この状態でどうやってゴールできるのか・・と途方に暮れてしまいました。

夜の11時頃、_| ̄|○  な感じでコースでうずくまっていたら、アスリートグループで後から出発して追いついてきた紳士が、「どうしましたか?筋肉痛ですか?お薬あげましょうか?」と尋ねてきました。

「いえ、薬は使いません」と普段の建前の自分が言おうとしたその矢先に、本音の自分が「お願いします!」と言っていました(笑)。この時は、この方が神様に見えました。というより、僕を救うために現れた神様の化身だったのでしょう。

つい先ほどまでは、ゴールしている自分の姿が霞のようにぼやけていたのですが、これはいける!と思いました。

さて、いただいたロキソニン、本当に効くのか?服用して20分も歩くとなんと、さっきまで一歩歩くごとにズキンと脳に来ていた痛みが小さくなっていました。

現代科学スゲーと思いながら、2時間ほど歩いていると、また痛みが大きくなってきました。なるほど効き目は2時間。先ほどの神様からは4錠もらったので、翌朝7時にはまた激痛で歩けなくなることがわかりました。

第4チェックポイントで応援に来ていただく予定だった、大津市の上坂さんに、薬をお願いしたところ、薬局を探してもらったのですが早朝に薬剤師さんがいる薬局がなく、自宅まで取りにいってくれました。僕が完歩するために現れた2人目の神様でした。

上坂さんはノルディックウォーキングのストックを持ってきてくれました。薬を飲んでも足の土踏まずの痛みだけは消えなかったのですが、ストックで地面をついていると足への負担が少なくなり、痛みの半分以上は消えていました。

参加者の多くはストックを持っていました。いったい何の役にたつのだろう、逆にお荷物じゃないか・・と思っていましたが、これは長距離ウォーキングに慣れてない人は必要です。使い方によっては、後方への推進力もありますので50%は歩きやすくなりました。

そして、これまでのチェックポイントはギリギリで通過していました。全体コースの約1/3にあたるチェックポイント4で、今回の100キロウォークに誘っていただいて、一緒に併走していただいた加藤さんが、僕のリュックを持ってくれると言ってくれました。

いや、さすがにそれは・・・と思いました。なぜなら僕の荷物はとても重かったのです。

僕の持ち物は「まさか」の時に使うものまで入れてしまう傾向があります。以下、必用ではなかった、もしくは量をそこまで入れない方がよかったものです。

カプレオの瓶:結局最初の10gしか使いませんでした。

ナチュレオVCOの瓶:足マッサージに役に立ちましたが半分しか使いませんでした。

長袖のセーター:歩行中は体を温まているので、シャツ+ウインドブレーカーぐらいで全体コース十分でした。

プライマルバー10本:2時間に1本食べるだろうと思っていましたが、歩行中は食欲が減って3本しか食べませんでした。

iPad:ウォーキングなので、100キロも歩いてたらヒマになるだろうから、仕事したり、読書したりできるのではないか、ランニングじゃあるまいし・・。と思っていたのですが、精神的に一回使う余裕もありませんでした。

iPhone : iPadが万が一壊れた時に・・・自分の主携帯機とは別に持ってきました。これも一回も使いませんでした。

iPad用巨大電池:途中で捨てようかと思いました(笑)

このように、僕のカバンは結構重かったのです。また、加藤さんも右足をかばいながら歩いているようでしたが、二人が完歩することを優先してお願いすることにしました。3人目の神様です。その後加藤さんは2つのリュックを前後に背負って最後まで歩いてくれました。

残り5キロ、4キロ、3キロとゴールまでの距離が少なくなる度に危機感が高まってきました。ゴールの制限時間が迫っているということもあったのですが、それ以上に油断していると「まさか」がよくおこることに対し慎重になっていました。

結果的に「まさか」は起きず無時にゴールすることができました。

夜通し歩き続けたせいか、その後に入った温泉では猛烈に眠くなり、福岡への帰りの新幹線は深い睡眠をとれました。

3人の神様(の化身?)に助けてもらいながら、完歩した!と自慢できる歩き方ではなかったと思いますが、カラダの限界を体験することによって自らの精神状態を観察する素晴らしい機会でした。

昔の人たちは自らの精神を感じる機会にあふれていたのではないでしょうか。現代ではすべてが便利で簡単になっている反面、精神が限界になったときにのみ現れてくる神様に出会う機会は少なくなっているともいます。

その意味ではこのような完歩率が66%(今回実績)の大会や競技スポーツなど、精神にまで影響を及ぼすようなスポーツの役割はとても大きいと感じました。

そのような体験を与えてくれた、加藤さん、上坂さん、そしてエントリー番号1035番の紳士に感謝します。

今回は有酸素筋肉や食事に関する体験的な学びが多くあったので、またいずれ書いてみたいと思います。

あと、通常ここまで歩くとマメができるものなのですが・・・新品の靴だったにも関わらずウォーク前1回、ウォーク中も4回、ココナッツオイルで足の裏もしっかりマッサージしたせいか、まめが一つもできずに終了できました。ココナッツオイルパワーですね。

琵琶湖100キロウォークを終えて:3人の神の化身との出会い」への2件のフィードバック

  1. 浩二さん、ナイスウォークでした‍♀️
    日頃鍛えていらしても、100Km歩くのは至難の技なんですね。私も一度チャレンジしてみたいです。(怖いもの見たさ…)
    ゆっくり体を休めてくださいね!

    1. 竹内さんありがとうございます。
      いや、日ごろ有酸素運動で鍛えていると、比較的楽に行けると思いました。
      チャレンジ、応援します!一度はお勧めです!

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