妊娠中 のコーヒーやチョコレートに含まれるカフェインの摂取をどうするのかは、妊婦さんにとって大きな関心毎ですね。
現在のWHOの奨励は以下のようになっています。
1日あたりのカフェイン摂取量が多い(1日あたり300 mgを超える)妊婦の場合、流産や低出生体重児のリスクを減らすために、妊娠中の1日あたりのカフェイン摂取量を減らすことをお勧めします。 (1)
一日300mg以上の摂取に関しては複数の研究で結果が矛盾しています(3)。
これらの研究は全て観察研究ですので、カフェインが妊娠および胎児に与えるという品質の高い因果エビデンスは存在しません。
しかし、妊婦に対するカフェインの介入研究が倫理的に難しい中、観察研究の結論をベースとした奨励は一つの判断材料です。
コーヒー1杯で100mg、強いコーヒーだと150mg
「妊婦さんは一日、1、2杯のコーヒーにとどめておくように」
という妊娠中のコーヒー摂取量に関する 一般的おすすめはここから来ているんですね。
チョコレートなどに使われているカカオにもカフェインは含まれますね。
カカオパウダーのカフェインはUSDAによると230mg/100g となっています(2)。
ココアをマグカップ一杯作る時に使うカカオパウダーを12gとすると、約一杯あたり30mgのカフェイン量です。
チョコレートのカカオ含有は製品によって異なりますので、表示されている「〇%」を総重量にかけて計算してみるとよいです。
このような情報を参考にご自身のリスク許容度合によって、摂取量を決めていくとよいですね。
参照