本日ワシントンポストに米国の性活調査に関する記事が「大性干ばつ」、という言葉で掲載されていました。また、これを引用したMedicalXpressの記事に
「The great sex recession: celibate Americans at record high」
(大性恐慌:セックスをしない米国人が史上最高値)
とあり、生理学系誌なのにビジネス誌のようなタイトルだったのが気になりました。
取り上げていたのは「この1年間に性生活がなかった人の割合」です。数字を見ても、性生活なんて人それぞれだし、ふーんという感じなのですが、18-29歳のセックスがなかった割合が2008年から2018年の10年間で2倍になっているのは驚きでした。
「この1年間に性活がなかった人の割合、年齢別」
そして、この割合を性別で見ていくと、女性も8%上昇していますが、男性は約3倍の上昇です。
「この1年間に性活がなかった人の割合、18-30歳」
この10年間に若年層に何が起こったのでしょうか。
この理由として心理学者が
- 同棲や結婚の年齢の上昇
- 男性の就職率の低下
- 両親との同居率の増加
- テクノロジー:ストリーミングビデオ、ソーシャルメディア、ゲーム
- ポルノグラフィーの質の向上
を上げていましたが、「食生活の変化」による「性欲の低下」も大きな要因です。また食の変化による「体型の変化」も必ずあるはずですが、タブーなのかそのことに触れないのが不思議です。
経済における恐慌は経済サイクルの一環なので必ず回復するのですが、「性活がない人の割合」は今後も上昇していきそうです。干ばつも長期化すると砂漠化していきます。性活の砂漠化・・・絶対明るくありませんね。
Christopher Ingraham, “The share of Americans not having sex has reached a record high” Washington Post, March 29