今後、私たちの食事はどのように変化していくのでしょうか。
未来は過去の延長だと仮定すれば、これまでのトレンドを眺めることで、将来私たち人間が何を食べているのかを推測できます。
人はぞれぞれの強みで生きていくために、その強みでない部分はこれまでどんどんとアウトソースしてきました。
- 料理をアウトソースすると→ カット済み食材 、加工食品
- 見た目をアウトソースすると→着色料
- 食事する場所をアウトソースすると→携帯食品
- 倉庫機能をアウトソースすると→保存料
ここまでは、消費者は自分で何を購入しているのか責任をとれます。食品添加物が入っているかどうか、それはラベルを見ればわかるのです(わからないこともありますが・・・)。
しかし、それ以外にも食品会社により「栄養」のアウトソースも行われるようになりました。大きくは動物由来からコストの安い植物由来の原料へ取り替わってきました。
まずは3大栄養素で最も大きな脂質が、動物脂肪から植物油に変えられていきました。加工食品の原料としてこれが変わっても、消費者で気にする方はわずかです。
そして、最近はタンパク質の植物化も欧州のヴィーガンブームにより広がってきています。
以下の画像はこのような変化に警笛を鳴らすブルッセル大フレデリック・リロイ教授のプレゼン資料からの抜粋です
卵には「確かな栄養、もろい殻の中に」との説明があります。
右は、今話題の、植物で作られた「卵」を模した商品で、ラベルには「Egg」と書かれています。卵は入っていないのにです。
そこには、「もろい栄養、確かなボトルの中に」と説明がされていますが、まったくその通りだと思います。
原料を見てみると、緑豆アイソレート、カノーラ油、乾燥玉ねぎ、ゲランガム、以下添加物が並びます。
左のお肉の説明は、「多くの人から食品だと思われている」です。
右は、近年話題になっている「Beyond Meat」というブランドの植物で作られたお肉です。「影響力のある少数派により未来の食品だと思われている」と説明されています。
原料は、水、えんどうまめタンパク、カノーラ油、ココナッツオイル、その他長い添加物のリストが続きます。
このような植物由来のタンパク質を長期にわたり摂取するようになると、人間の進化の中で形成された遺伝子とのミスマッチがおこります。
残念ながら、そのことに気が付いている消費者は少なく、気づいてなければラベルを見てもわからない、ということになります。
栄養をアウトソースする前に、自らの健康に責任をとりたければ、栄養の学習は必要ですね。
いやはや、とんでもないことが平然と—。
今年も講座で叫び続ける❗️ことになります。
僕も叫び続けます!