十分な糖質が摂取されている間は、心臓を除くカラダのすべての器官はブドウ糖を燃料として使います。
心臓は常にブドウ糖、脂肪酸、ケトン体をその時に最適なバランスで燃料としています。
ブドウ糖の原料は糖質、つまり炭水化物ですが、糖質摂取量が減ってくると、必要なブドウ糖は 肝臓や腎臓で、タンパク質分解物であるアミノ酸から作られます。 この過程は糖新生と呼ばれています。
ケトン食を始めて最初の数日は、糖の需要も高く、しかし、糖の食事からの供給量が低いので、カラダはタンパク質を分解してブドウ糖を作ります。
しかし長期的には、脂肪酸や ケトン体を使っていきますので、ブドウ糖の需要は下がります。すると、タンパク質からブドウ糖を作る糖新生の需要も下がりますがゼロにはなりません。
カラダの中にはブドウ糖を常に必要とする臓器があり、このための糖新生はケトン代謝に移行した後も行われていきます。