標準食から低糖質食に移行するとある一定時間後に肝臓のケトン体生産のスイッチがオンになると思われています。
厳密には、肝臓は24時間ケトン体を作っています。ただ一般的な食事においては、ケトン体生産量は低く、カラダの生理に特段影響を及ぼしません。
ケトン体は毒だと信じている方の体の中でも、ケトン体はいつも生産されているのです(笑)。
ケトン体の生産には十分な脂肪酸が必要ですが、脂肪酸が充分にあったとしても、 肝臓がその気になってないとケトン体は生産されません。
肝臓はいつその気になるのでしょうか?それは、貯蓄しているグリコーゲンが枯渇し始めた時です。
グリコーゲンの役割とは血糖値を維持することです。血液中のブドウ糖が少なくなれば血糖値を上げる役割のホルモンであるグルカゴンの働きによりグリコーゲンが分解され血糖濃度が維持されます。
炭水化物の摂取を完全に制限してから、平均で12時間から16時間、長くとも24時間でグリコーゲンは枯渇します。ブドウ糖では、わずか1日ぶんの燃料しか体内に蓄えられないのです。
肝臓のグリコーゲンが完全に枯渇した状態では、脂肪酸の量がケトン体生産の決め手となります。