農園研修にかける思い

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今日は久しぶりに涙があふれてきました。

悲しさと、悔しさと、そしてこれからの活動に対する闘志と。

数か月前から企画・準備してきた10月に行うはずだったミンダナオ島でのココナッツマイスター農園研修の中止を参加者にお伝えしました。

きっかけは2日夜におきた、今回のフライトの到着先であるダバオでの爆弾テロです。

今回はココヤシとカカオの間作を行う農園の中で、カカオを苗から栽培し、チョコレートができるまでを見学しながら、ココヤシの生態や関連製品の生産法などを体験学習する準備を進めていました。また同時に、周辺農家への教育や栽培指導を行う社会活動などもプログラムに含まれていました。

もし、僕たちが隣人の畑に育った作物を頂くように、安心して食品を消費することができたら。

もし、オーガニック認証やフェアトレード認証のように穴だらけの制度に依存しない消費ができたら。

もし、まじめに消費者と作物の健康を祈りながら生活している農家が豊になる構造を作れたら。

そんな世界は今では理想でしかないけども、それに近づくには「透明性」は必要な要素です。

そのために、ココナッツ製品の仕事や消費の立場にある方々に、実際にココヤシが栽培されている現場や、製品が生産されている現場を直接見ていただき、そして現地で仕事に従事している方々との交流を目的に、これまで農園研修を開催してきました。

大きな時間や費用を投資し参加を決めてくださっていた方々の期待や、皆さんを迎えるための準備をしてくれていた農園のスタッフの気持ちを思うと・・・もう、未来への闘志しか湧いてきませんね。

テロでは多く犠牲者が出てしまいました。これもまた、自分たちが作っている世界です。

生産者と消費者が繋がり、みんなが価値を作り出す生活を送れますように・・・

次の農園研修、必ず開催します!

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