今年も元旦の禊を愛宕浜海浜公園で行いました。今年、自分に関わっていただける全ての方々の成長と平安をお祈りしてきました。
禊には毎回学ぶことがあります。今回も色々と感じることはあったのですが、ここでは二点。
精神時間の速さ
水に浸っている精神的時間はとてもゆっくり流れています。10分ほど入ってたつもりでも実際は5分ほどでした。
冷たさは身体にストレスを与えます。ストレスが高くなればなるほど身体も脳も活性してきます。感覚に対しても敏感になってきます。この状態下におかれると、時間がとても長く感じます。
ストレスは良くも悪くも捉えることができます。適度なストレスの中で精神時間を伸ばすことで、より密度の高い充実した時間を過ごすことができます。
健康な身体というのはつまるところ高い精神的、身体的ストレスを許容できる状態のことです。
ストレスをいかに軽減するのかということに注目が当たりがちですが、それを受け入れる器を大ききくするという手段もあるのですね。
環境誤差は結果に対し重要ではない
今朝は予報では気温3度とこの一年で最低の気温でした。事前に見る天気予報が精神的にぐじゃくじゃとした想念を与え集中が乱れがちになります。
ところが実際に水の中に入ってみると、水温は例年より暖く、身体を鋭く貫く冷たさはありませんでした。
禊で最も高いストレスは水中ではなく水から上がった後のお風呂までの時間です。水温よりも冷たい気温の中でさらに体温を奪われ、気力体力が低下します。気温が低いほどそのストレスは高いですね。
この気温と水温は毎年変わります。ところが毎年同じ日に同じ事をしていると、そこで必ず起こっていることに気が付きます。
- (禊を) やることを決める
- できることを粛々とやる
- 結果(禊が終わった時の感覚)をそのまま受け入れる
雪が降る時もある。風が吹くときもある。波が高いことも。でも、そのような環境因子の変化にどれだけ気を取られたとしても、結局大切なことだけが毎回おこるわけで、毎回起こらないことに対しては、自分でコントロールできないこと、つまり心配するなということです。
ということで、ストレスを減らす方法はともかく、高ストレスを許容できる身体をみなさんと作っていきたいと思います。
今年もよろしくお願いします!