ケトン体とは三つの分子のことを指します。
- アセト酢酸 (AcAc)
- ベータヒドロキシ酪酸 (βHB)
- アセトン (Ac)
順序としては、アセト酢酸がまず脂肪酸から作られ、ベータヒドロキシ酪酸は肝臓のミトコンドリアの中でアセト酢酸から還元されて作られます。
この二つの分子は高エネルギー物質として肝臓から体の他の組織へ運ばれ利用されます。
アセトンはエネルギー生産としては比較的重要性の低い分子で、アセト酢酸の濃度が高くなると脱炭酸されて作られます。
ケトン体は断食や、運動の後、 糖質の少ない食事を行っている時などにブドウ糖燃料の代わりとして使われます。
特に人間の脳はブドウ糖とケトン体しか燃料に使えないという特徴があり、ケトン体は断食や飢餓の際に、脳の約2/3から75%のエネルギーの需要を支えます。