脂肪分解=リポリシスはどのように起こるのか?
摂取した脂肪酸がどのように分解されてエネルギー生産の燃料となって行くのかについては以前書いてみました。
もうひとつの脂肪燃料源として、体内に貯えられた脂肪があります。
これが分解されることで燃料となります。このことを「脂肪分解」、または「リポリシス」と呼びます。
脂肪分解は主にインスリンとエピネフリンの二つのホルモンによって調節されます。
インスリンの量が多いと遊離脂肪酸の血液への移動が阻害され、リポ蛋白リパーゼという酵素により脂肪の貯蓄が促進されます。
インスリンの量が低いと、エピネフリンによる脂肪分解により遊離脂肪酸が血液に放出されます。
脂肪の分解に影響を与えるホルモンとしては、その他グルカゴン、コルチゾール、成長ホルモンなどがありますが、その影響力はインスリンやエピネフリンと比較すると大きくありません。