コレステロールは量ではなく粒子サイズが重要

LDLコレステロールは、一般的に「悪玉」と呼ばれ、これが上昇するとスタチン=コレステロール降下薬を処方される前提となります。

60代以上の方であれば、「LDLが高くなりましたね~血管が詰まりやすくなるので、コレステロールを下げるお薬を処方しておきましょうね」

と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。

LDLは高いと悪、低いと良、となっていますが、大きな間違いです

LDLの量で良し悪しは判断できません。できないのに、LDL値が上昇しただけで脳障害を含む様々副作用があるなスタチンを処方されます。

血液検査におけるLDLの単位はmg/dlですが、重量でその方の健康を推し量ることはできません。

大切なのは「粒子サイズ」です。

LDLの量が多くても、この粒子サイズさえ大きければ、高コレステロールが原因と間違って信じられている様々な疾患リスクは高くなりません。

LDL量が低くても、この粒子サイズが低ければ、代謝・血管障害が起こるリスクは高まります。

粒子サイズが小さいLDLコレステロールが多いと・・・

  • 細胞のLDL 受容体に認識されにくく、血液の中により長く滞留し、アテローム性動脈硬化の原因となる (1)
  • 血管の内壁に付着しやすく、血栓の形成を誘発する (2)
  • 血栓を悪化させるような炎症反応を起こす (2)
  • コレステロールが糖化しやすく、タンパク変性による血栓形成を促進する (3)

  1. Low density lipoprotein (LDL) binding affinity for the LDL receptor in hyperlipoproteinemia.
  2. Low-Density Lipoprotein Size and Cardiovascular Disease: A Reappraisal
  3. Glycation of LDL in non-diabetic people: Small dense LDL is preferentially glycated both in vivo and in vitro

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