カシューの痺れは加工に原因がある?


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これまでカシューナッツを避けていたもう一つの理由は食べた後に舌と喉に痺れを感じていたからです。(他の理由は前の記事へ)

最初の一粒からそれは感じられ、5粒も食べたらヒリヒリして、それ以上はもういらないというほどでした。

この現象は普通なのかと周りに聞いてみると、痺れを感じる人もいれば、いない人もいたので、自分は軽いナッツアレルギーかな、カシューは植物毒がやや強いのかな、と思っていました。

ところが、ナッツ収穫後の加工法を学習する中で、もしかしてその加工法に痺れの原因があるのではないかとの仮説に至りました。

殻取り用の機械によっては、ナッツに圧力をかけると殻の二重層の間にある酸性液が最終の製品である胚に絡みます。 これが痺れを起こす原因ではないかということです。カシューナッツはウルシ科であることから漆のような毒が液に含まれ、これがナッツの胚に付着したものがそのまま加工処理されているのではないかということです。

手作業で殻を割ってもそのスキルが未熟だと、やはり酸性液は胚に落ちてきます。

殻の酸性液に含まれるカードレ酸やアンカルド酸等のフェノール成分は胚にも僅かに含まれていると思います。しかし、その程度の量であれば食べて不愉快になるほどの痺れではないはずです。

ほかに考えられる痺れの原因は、品種の違い、土壌の違い、ローストの温度などがありますが、この辺はまだ調べないといけないですね。

今回は何個食べても痺れがこないカシューナッツをつくることができた生産者にご縁がありました。この歳になって新しい発見ができるなんて嬉しいですね。。

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