氷の艦隊が海を渡ったとき――ハインリッヒ・イベントが教える、気候が「めくれる」瞬間

深海の底に、細かな石ころが降り積もった層があります。 北大西洋の海底から抜き取った泥の柱――堆積物コアと呼ばれる、時間を輪切りにしたような試料――を調べていくと、ある深さで、明らかに周囲と違う層が現れます。 砂や粘土では … 続きを読む

7万年前、空が灰に覆われた ―― トバ巨大噴火と「人類絶滅」説のゆくえ

いまから7万年ほど前、スマトラ島で、地球が経験しうる最大級の噴火が起きました。 降り積もった火山灰は、地球の表面のおよそ7.5パーセントを覆ったといいます。 そして長いあいだ、この一度の噴火が、私たち人類を絶滅の淵まで追 … 続きを読む

生まれた日が、その人を語る ―― アステカの暦占いと、東洋の宿命論

テノチティトランで生まれた赤ん坊と、長安や京の都で生まれた赤ん坊。 二つの文明は、互いの存在を知らないまま、同じことをしていました。 生まれたその日から、その子が何者になるのかを読み取っていたのです。 英語で星占いを意味 … 続きを読む

世界はすでに四度、終わっている ―― アステカ「五つの太陽」の神話

多くの文明は、世界がどう始まったかを語ります。 けれどもアステカの人々は、世界がすでに四度、終わってしまったことを語りました。 そしてこの五度目の世界も、いつか必ず終わると信じていました。 その物語は「五つの太陽」と呼ば … 続きを読む